腰椎すべり症の治療例

2年前から右太もも股関節の痛み、また右スネの外側にしびれのような痛みがあり、腰椎すべり症と診断された方が来院されました。しばらく病院に通院していましたが、牽引と電気治療では効果を感じられなかったようです。
症状は少しずつ悪くなり、最近は走ろうとしたらお尻から脚にかけて力が入らなかったり、前かがみで不安を感じるようになってきたので来院されました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

腰椎すべり症は症状名のとおり腰の骨が前方に落ちるように滑ります(上図 赤矢印)。青のギザギザの部分で分離してすべり症になることもあります。進行していくと、その中を通る足の神経を圧迫して脊柱管狭窄症と同じ症状になってしまいます。
整形外科では一般的に、保存療法によって安定化させることで神経への刺激を抑制させたり、手術によって患部を固定します。

 

 

すべりづらい環境づくり

すべり症の方は骨盤が前に傾くため、その上の5番目の腰の骨が前に滑ることが多くみられます。
当院では筋肉の緊張を緩め、骨盤の傾きを水平に近づけることによって、物理的にすべりづらい環境をつくります。例えば下図のように骨盤と腰をつなぐ硬くコリ固まった背筋を柔らかくほぐすと、骨盤の傾きが改善されます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また日常生活においても腰の骨が前にすべらないように注意します。一般的に良い姿勢と言われる胸を張った姿勢も、背中の筋肉を必要以上に緊張させてしまい良くありません。頭の天辺から吊るされているようにリラックスしましょう。
しびれや感覚がおかしいなどの神経の症状は、悪くなるほど治療に時間を要します。今回の患者さんも5回の治療で股関節の痛みはなくなり、スネのしびれが半分になりましたが、まだ全体的に不安が残るため治療は継続しております。治療はお早めに。

プロフィール

奥村 尚之
奥村 尚之
動き回ることが好きだから、いつまでも健康な身体に!
自然なカラダの使い方 をコンセプトに、原因や対処法、またスポーツに活かせる動きなどを 解剖学に基づきわかりやすく発信しています。
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