こんにちは、名東区のりんご治療院院長の奥村です!
今日は腰痛サポーターについての都市伝説のお話です。
腰のサポーターはとっても利用者数が多いんですよね。服を着れば外観からわかりませんし、痛みを抑える効果が圧倒的ですから大人気です。
でも筋肉が仕事をしないから筋力が落ちるって話を聞いたことありませんか?これに関しては少し誤解がありますので、エビデンスとともにご説明させていただきますね。
腰痛サポーターをつけると筋肉が落ちる?
筋肉は活動量が少なくなることで、痩せ衰えて萎縮します。
そのため腰痛ベルトで固定すると筋肉が落ちると聞いたことがあると思います。
しかしこの考えは一面的な見方にすぎません。
腰痛になった原因は、反対に言えば活動量が多すぎて腰痛になってしまったとも言えます。
当院で治療する腰痛持ちの方は、腰の筋肉が痩せ衰えているというより、使いすぎて硬くなってしまった状態がほとんどです。
【ルーの法則】
筋肉は適度に使うと発達し、使わなければ萎縮し、過度に使えば障害を起こすというもの。
筋力低下は運動量が原因
筋力低下は運動量が減少するために起こりますので、運動量が変わらなければ落ちません。
腰痛ベルトを着けることで痛むところを保護するので、身体を動かしたときの痛みや不安が軽くなり運動量を落としにくくします。また痛みがなくなれば腰痛サポーターを着けることがわずらわしくなりますので、痛みがなくなるまで安心してお使いください。
2008年の論文で、以下の研究結果が発表されています。
「健康な29人の中から腰装具装着者を20人、非装着者を9人ランダムに振り分けました。実験期間は21日間で、実験開始時と21日後の体幹の屈曲、伸展の筋力がどう変化するか測定しましたが、どちらの群も筋力に差がない」という結果でした。
この研究結果から「健康な人が腰装具を21日間装着しても筋力が低下しない」ことが発表されています。被験者数がもう少し欲しいところですが、実際に鍼灸接骨院の現場で見ている実感と一致します。
つまり「サポーターを付けたからと言って筋肉は低下しません」
まずは痛まないようにすることが大切
動くときに不安があると、脳は痛みを出して警告します。
そして、痛みを感じると腰の関節周りの筋肉は萎縮していきます
痛みがあるならばまず腰痛ベルトでアライメント(筋肉や骨の配列)を正して腰を安定させて痛まないようにすることが大切です。
世界的な腰痛治療の権威のスチュアート・マックギル教授は「背骨は動く必要があるが、健康を保つためには曲げ伸ばしを少なくするべきである」と言っています。
痛みの基本はまず腰の負荷を減らすことです。
それから筋肉をつけて、不安なく体を思い通りに動かせるようにステップアップするための第一歩です。
腰痛サポーターをつけてのトレーニングの注意点
腰痛があるときは、ポイントを押さえた短時間なトレーニングにしましょう。
腰は朝起きたときは不安定なので、午前中は軽いジョギング程度までの負荷で、筋トレなどは午後までは控えましょう。
痛みは慣れることができずに感じれば感じるほど、痛みの存在が大きくなります。
腰が痛み始めたらアイシングして、痛みがおさまるまで休みます。
また腰を支えるのは深い位置にある遅い動きに適した小さな筋肉です。
いろいろな腰痛予防体操がありますが、負荷を感じない関節を一つ一つゆっくり動かすような運動が適しています。
腰のお悩みなら名東区のりんご治療院へ
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名古屋市名東区のりんご治療院では、針・鍼灸・トレーニング・サポーターなどを使い複合的に患者さんの症状に合わせた治療を行います。
生活水準を今よりも引き上げたい方、スポーツで怪我をする前のレベルまでの復帰を目指している方、健康維持が目的の方、それぞれの目的にあった治療方針をご提案しますのでぜひお問い合わせください。