首・その他の症状

「鍼」がなぜ身体によいのか?

鍼の効果

こんにちは、名古屋市名東区鍼灸接骨りんご治療院の奥村です。

整体って保険が簡単に適用できるので安いイメージがありますが、鍼治療って保険でカバーできる範囲が整体よりも少なくて、ちょっとハードルが高い治療方法です。

しかし、もちろん相性もありますが、整体にずっと通っていたのに効果が無かった人が、初めて鍼治療を受けてみたら1~2回の通院であっさり症状が改善したなんて話も多いのが鍼灸です。

本日はそんな魅惑的な鍼治療についてお話したいと思います。

 

鍼治療で期待できる効果


鍼治療は、気やツボなどと並び東洋医学の代表的なもので、つい最近までオカルト的な扱いを受けていたこともありますが、現在ではWHO(世界保健機構)や、NIH(アメリカ国立衛生研究所) などの国際的な機関が、鍼の科学的根拠や報告から効果を認められています。

TVの影響で最近良く筋膜についての話を聞きますが、整体やストレッチで筋膜を伸ばすよりも、鍼の方が筋膜に直接作用することができて治療効果も高いですし、身体の中に直接アプローチできるというのは整体にはない鍼だけのメリットでございます。

 

鍼は痛みやストレスをやわらげる

鍼は身体の内部に直接刺激を与えることができるので、脳にモルヒネのようなホルモン(脳内麻薬)やリラックス効果のあるセロトニンという物質の放出を促進する効果があります。

そのため痛みが和らいだり、精神的に落ち着いたりします。不眠やイライラ、自律神経失調症にも効果があります。

 

鍼は疲労物質を排出する

鍼を刺した周辺の毛細血管を拡張することで血行が促進され、筋肉の緊張をゆるめます。
その結果、新陳代謝が高まり、たまっていた疲労物質の排出が促されます。

筋肉は何層にも重なっていますが、鍼は深い筋肉にも直接刺激できるので体の内部から疲労が回復します。

 

鍼は自律神経のバランスを整える

鍼を受けた方は、多くの方が「気持ちいい」と感じてます。その心地よい刺激が脳内のβエンドルフィンなどの神経ペプチド(※)の分泌を活性化させ、過緊張状態の自律神経のバランスを整える働きがあります。

※脳の記憶や学習など生理学的な過程に働く脳内物質

 

身体に一番優しい治療、それは【自然治癒力】


鍼はそれぞれの人が持つ自然治癒力を引き出し、免疫力を高めて症状を改善する治療法です。

体の組織が損傷すると、カサブタや水疱を作って修復しますよね。
全ての生物には 生命を維持するために、そのような自然治癒力が備えられています。

はり・きゅうは皆さんの体に少しだけ傷をつけることで自然治癒力が働きます。
自分が本来備えている物なので、副作用がない身体に優しい治療法です。

 

鍼をさすと人間の体はこんなことが起こっている


患部と関係のないところに刺して効果を出す不思議なイメージもある鍼。
例えば「足の三里」というツボに鍼をすると、胃が活発的に動きだす報告があります。

ツボを刺激することで神経や筋膜を介して、電気が中枢へ伝わります。
鍼によって脳の特定の部分に反応が出ることがわかっいることから、脳内の胃に関与する部分が反応するためと考えられます。
また鍼は副交感神経を活性化することもわかっているので、自律神経のバランスが整ったからとも考えられます。

最近では脳卒中の方の専門病院でも鍼治療が導入されています。
鍼はまだ解明されていないことも多いですが、自分自身の治癒力を使った治療法です。

興味がありましら、イギリス人の医師:ダニエル・キーオン氏の本がオススメです。

 

鍼をうつにはこれだけの勉強が必要!

こちらは鍼灸の授業の様子

 

まずは東洋医学の勉強

東洋医学は患者さんの自覚症状や症候から、全体のバランスの崩れを調整します。
そのため、陰陽論や五行論といった自然法則を勉強します。
また症状は気や血の循環の不良と捉え、それを正常に流れるように治療します。

2000年以上も続くとても理に適った学問ですが、現代の治療の根本的な考え方は西洋医学がベースとなっていますので、理解しにくい面もあります。

 

つづいて西洋医学の勉強も必須

361個のツボの位置を正確に覚えるため、骨・筋肉・神経など解剖学は超重要科目となります。

ですので実際に人体解剖に参加している鍼灸師も多くいます。(私も参加しております)

また患者さんの症状を様々な角度から判断するため、病気や怪我の知識も重要になります。

鍼は東洋医学に分類されるのですが、人体の構造や生命維持についても学ばなければならないため、国家試験では西洋医学からの出題が多くを占めます。

 

臨床実習は一生続きます

車の教習所も学科だけでは運転できません。
患者さんは十人十色なので理論通りには治らないことも多いですし、時に自ら患者にもなって感じた経験など様々な要素を摺り合わせて、自分の技術にします。

鍼を業とする限りは、3年間の学校を終えても一生学び続けることです。

 

整体と鍼を同時におこなうメリット


鍼で自然治癒効果を高め、整体で身体を動かし神経回路から正しい姿勢や動きを覚えることで、痛みや怪我が再発しにくい体を目指します。

認知神経リハビリテーションを考案したイタリアの神経内科医カルロ・ペルフェッティは、
「姿勢や動きを改善するには学習が不可欠である」と言っています。

鍼と整体を併用することで、慢性化している痛みの除去と再発を同時に叩くことができるのです。

りんご治療院でも、もちろん鍼と整体の両方を利用して、患者さんの痛みにアプローチしていきますよ。

 

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