スポーツ機能改善

【ゴルフ】腰痛の原因と予防ストレッチ

ゴルフの腰痛の原因

こんにちは、名古屋市名東区のりんご治療院の奥村です。

先日、2年ぶりにゴルフを再開された方が来院されました。

今まで腰痛とは無縁だったようですが、少しずつ痛みが増し、いつの間にか慢性的な痛みになってしまったようです。

ゴルフに起こる腰痛の原因

ゴルフの腰痛の多くはスイングが原因です。

誰しも「腰を回せ」とは聞いたことがあるとは思います。
しかし実は腰は5°ほどしか回りません!(衝撃)

じゃあ私達がスイング時に回しているのはどの部分なのでしょう?

実は関節にはよく動いてボールを飛ばす力を生み出す関節と、腰のように動きにくいけれどもスイングを安定させるための関節があります。

腰は本来回せない構造の物なので、それを無理やりひねると当然痛めてしまいますね。

カラダの関節の役割Joint by Joint theory、Mike Boyle

 

どんな人がゴルフで腰痛になりやすいか?

ゴルフの姿勢

(左)理想ポジション(中)胸椎がロック(右)股関節が使えない

 

ではゴルフではどの関節が動いてボールを飛ばしているのでしょう?

猫背や反り腰の人はゴルフで腰痛になりやすいです。

なぜならよく動いてボールを飛ばす力を生み出すことが得意な胸椎(背骨の肩甲骨の辺り)や股関節が使いにくくなるからです。

写真の真ん中の様に猫背の人は、胸椎がロックされるので回しにくくなります。
写真右のように腰が異常に緊張すると出っ尻になるので、反り腰の人は股関節が使いにくくなります。
写真左のように横隔膜(肋骨の下)と骨盤が平行の状態が、腹圧が高まり一番安定します。

動くことが得意な胸椎や股関節の可動域が少なくなると、本来安定させるべき腰で回さなければならなくなります。

ブランクや長距離移動の後などは胸椎や股関節の動きは悪くなりがちです。
そんな状態でゴルフをすると、、、腰痛とは無縁の方もリスクが高まりますね。

 

飛距離アップは筋トレ?   関節の可動域を高めるメリット

飛距離アップには胸椎や股関節が動いて作り出したパワーを無駄なくボールに伝えることが大切です。

筋肉量を増やすことはもちろん重要ですが、ここではパワーを十分に伝えるためにストレッチをおこなって関節の可動域を高めることをオススメしたいと思います。

胸椎や股関節の可動域が広くなると腰の負担が減って体幹の安定につながりつつ、スイングアークも大きくなります。

 

ストレッチのメリットその1 体幹が安定する

前述どおり、胸椎や股関節の可動域が小さいと、腰が回り不安定になります。
その状態は腹圧を維持できず体幹が不安定になるので十分な力を伝達できずにショットの正確性も損なわれます。

車に例えると、エンジンの排気量(=筋力)を大きくしても、フレーム(=体幹)が弱かったら力を伝えられません。逆に排気量を大きくしなくても、サスペンションの調整で力の伝達効率は高めることができます。

ストレッチのメリットその2 スイングアークが大きくなる

スイングアークは大きいほど遠心力が働くので飛距離が出ます。

しかし、柔軟性がないのに力を入れてむりやり肩を上げると腰がひっぱられて支えることが難しくなり、コントロールしにくくなります。

胸椎や股関節の可動域を拡げることで、リラックスしてカラダをひねることができます。

ゴルフの腰痛治療と対処法(チェック法)

りんご治療院では、患者さんにカラダを曲げたり捻ったりしていただき、その動きを分析して原因を見つけます。

時にはテニスやゴルフのスイング、遠投動作などもお願いしたりします。

 

腰を反らす動作

例えばこのなにげない選挙のばんざい写真を見ますと、腰を反らせて腕を上げていることがわかります。つまり肩関節の柔軟性がないので、腰でばんざいの動作を補っているんです。

ボールを投げるといった単純な動作でも、ある箇所に痛みがあってかばったり、柔軟性がなかったりすると必ず別の箇所がボールを投げる動作を補うために、不自然な動きをします。

だから画像診断で映らない痛みも早期に見つけることができ、ケガの予防にもなります。
鍼や整体、そこに動作トレーニングを加えて、より動くカラダを目指します。

 

※ゴルフの日程が近いのに、身体の硬さを感じて不安な方には、身体の動きを妨げにくい腰痛ベルトをお勧めしています。

同伴者に気を使いながら18ホールを周る負担というのは、自分のペースでやりやすい打ちっぱなしとは比較にならないほど大きいです。慢性的な痛みがあるということは必ず柔軟性や筋力に原因があり、無理な力がかかっている証拠ですからね。

 

スイング時の負担を軽くするストレッチ

スイング時は全身が連動して動きます。

例えばバックスイング では右股関節上を骨盤が回ります。
その際は右尻が伸びつつ、右内モモに力が入った状態になります。
しかしこの周辺の関節が硬く、右内モモの力が弱いと身体をささえきれずに、股関節で回せなくなり、膝に捻れのトルクがかかります。

この時に柔軟性があれば、右打ちモモに集中してかかる負荷はその周りの筋肉も動員されるので少しやわらぎ、力の弱さをカバーすることができます。

そこで今回はゴルフのスイングに役に立つストレッチを2つご紹介します。

 

胸椎の動きを改善する

胸椎を捻って、左胸の開きを感じましょう

1.右横向きになり 左膝を右手で固定します。

2.ヘソが回らないように左側にカラダを開いていきます。

3.最大域で左肩甲骨を床に押し付けるように力を入れます。

胸椎のストレッチ

頭と膝の下にクッションを入れましょう

指先を目線で追っていきましょう

左手は床につかなくても大丈夫!

股関節の動きを改善する

股関節を動かして、右尻の伸びを感じましょう

1.右脚を前に出して膝を90°に曲げ 左脚は後ろに伸ばします。

2.右尻が浮かないように ヘソを右膝に近づけます。

3.最大域で右膝を軸に外くるぶしを浮かせるように力を入れます。

股関節のストレッチ

右尻の下にクッションを入れましょう
左肘が右手に近づくように意識すると、上半身も伸びます
左膝を外に向けると、左の内股も伸びます。

 

ゴルフは生涯スポーツです。ストレッチを習慣づければそれだけ長く健康的に楽しむことができます。ゴルフのストレッチというと肩ばかり伸ばしている方が多いですが、胸と股関節の柔軟性がとっても大切です!

 

腰痛のご相談は名東区のりんご治療院へ

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名古屋市名東区のりんご治療院では、針・鍼灸・トレーニング・サポーターなどを使い複合的に患者さんの症状に合わせた治療を行います。

生活水準を今よりも引き上げたい方、スポーツで怪我をする前のレベルまでの復帰を目指している方、健康維持が目的の方、それぞれの目的にあった治療方針をご提案しますのでぜひお問い合わせください。

 

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ABOUT ME
りんご治療院 院長 奥村
鍼灸整体師  元プロスキーヤーの経歴を持っています。人間の動作を追求し、怪我の予防、動作改善、リハビリなど幅広く対応可能です。 厚生労働大臣認定国家資格 はり師 第148037号 きゅう師 第147801号 FMS Level Ⅱ(Functional Movement Screen:身体の連動性や癖を評価して動きを改善する) SFMA Level Ⅰ(Selective Functional Movement Assessment:動きから疼痛の原因を評価するテスト)